2017年10月18日水曜日

ダーリンは外国人(小栗 左多里/著)

文化の違いなのか、そうではなく御主人の性格なのか。
直接の知り合いではないので、とうていその辺りのことはわかりませんが、とにかく面白い1冊です。

生まれ育った習慣や価値観の違いがコミカルに描かれています。マンガだからでしょうけれど、国際結婚とか言葉の違いとかそういった混みいったことは考える間もなく一気に読めます。

そこかしこに紛れ込ませてある『まめ知識』も大変参考になりました。特に学校で教える英語についての考察とか。 読み物としてもレベルは高いと思います。ぜひ手にとってみて下さい。

 参考までにこちらもどうぞ ダーリンさんのサイト

http://www.issho.org


気になる評価は・・・★★★☆

今週、妻が浮気します(GoAhead & Co./著)

心の内を打ち明けるGoAheadさんには親近感を覚え、感情移入しやすいです。
そうして読み続けていくと、このサイトの暖かさがとても身にしみます。
Q&A掲示板に寄せられたたくさんの回答者が自分の立場で、自分の視点で相談者であるGoAheadさんを時には厳しく、時には優しく励まします。文章から読み取れるGoAheadさん、つまり主人公と自分は同年代。わたしは読んでいて歯がゆくて、そして『妻』に対しての怒りに震えていました。わたしならどう行動するだろう、私の妻だったらどうだろう。そんな思いが目では活字を追いながらずっと頭の中を駆け巡っていました。

そして結末。
その落としどころに、つい涙してしまいました。でもなんとなく違和感が残ります。このひっかかる感じはなんだろう?すべてはGoAheadさんのあとがき代わりのコメントですっきりします。すくなくてもわたしはすっきりしました。
そして『学校に侵入して小学生を殺す』などといった馬鹿のよた話など取り上げず、掲示板から生まれたこんな話にもっともっと光を当ててほしいと感じます。


今週、妻が浮気しますこの本にはみんなの思いが詰まっています。

気になる評価は・・・★★★

2017年10月17日火曜日

グラスホッパー(伊坂幸太郎/著)

本書グラスホッパーは、出てくるのは殺し屋ばかりという一見、殺伐としたストーリーです。


しかし扱うテーマは違っても伊坂ワールドが本書でも全開。
それぞれの殺し屋と主人公がくるくると場面を変えながらストーリーは進みラストシーンへとなだれこみます。


テーマがテーマなだけに他の作品と比べて没入することができなかった気がしてしまうのが残念な点でした。

第132回 直木賞候補作です。

スピン(山田悠介/著)

山田悠介最新作スピンは、ネット上で知り合った少年達がバスジャックをするというストーリー。


いくつかに分れたプロットが同時進行で進むので読みはじめは混乱するかもしれませんが、だんだんとそれぞれのキャラクターが活きてくるので、そのまま衝撃のラストまでご覧ください。


どんでん返しで終わらず、その後が用意されているとは予想もしていませんでした。ボリュームを感じさせないくらいのスピードで読破できる作品だと思います。
スピン、回転停止まで一気にどうぞ。

2017年10月5日木曜日

はなうた日和(山本幸久/著)

閣下のお出まし、犬が笑う、ハッピー・バースデイ、普通の名字、コーヒーブレイク、五歳と十ヵ月、意外な兄弟、うぐいす、以上ショートストーリーが8本。
はなうた日和は世田谷線沿線を舞台に、ほのぼのと展開される連作集です。

個人的にはストーリーが短すぎて、それぞれの作品をもうちょっと読んでみたいといった衝動に駆られます。各作品についても伊坂作品のように「こうつながるか」と考えさせられるようなこともなく、そっと密かにつながげているといった印象です。

それでもなんだか心に残るような、ほっとできるような1冊でした。
はなうた日和。手に取ってみてください。

忘れ雪(新堂冬樹/著)

春に降る雪は願いを叶え、奇跡を起こす……。
会えずにずっとすれ違う二人、忘れ雪を読みはじめて、本編に入る前の序章ですでに泣いていました。

後半の急展開、衝撃のラストシーンとかなり読み手に揺さぶりをかけてくる印象がありハラハラさせられます。でもこんな恋愛のカタチもあるんだなと読了後はあったかくなりました。

忘れ雪を手にして終章まで読了したら、最初はなんとなく流し読みしてしまったはずの冒頭の詩を読みかえしてみてください。

ねっ?春に奇跡は降ってくるんです。

2017年10月3日火曜日

誰よりもつよく抱きしめて(新堂冬樹/著)

誰よりもつよく抱きしめて、数分前に読了しました。

セックスレスの夫婦。でもその原因は夫の病気で……。

この物語に登場する人達は弱くて、そしてひどく優しいんです。
ラストシーンがなんとなく先読みできるのにやっぱり泣かされてしまいました。

"やさしさの大きさ"について考えさせられます。お薦めです。

天使がいた三十日(新堂冬樹/著)

天使がいた三十日の舞台はクリスマス。 1年前の妻の死が忘れられずに立ち直れない作曲家のもとに、現れた一匹のアイリッシュ・セター。そこから物語は始まります。

実話ではない、つくられた物語を匂わせるシーンがたくさん出てきます。それでも読み進めるとじんわり暖かさを感じられる作品です。

クリスマスももうすぐ。
あなたもマリーのやさしさに触れてみませんか。